2008年07月05日
”クロ”と”シロ”

先日、「鉄コン筋クリート」を見やした。
【あらすじ】義理と人情とヤクザの町、宝町には2人の少年、クロとシロが住みついていた。親を知らない2人は、かつあげやかっぱらいで、毎日を過ごしていた。ある日、昔なじみのヤクザ、ねずみが町に戻って来る。何かが起ころうとしていると察したクロは、刑事の藤村、沢田に近づくが、確かな情報は得られなかった。が、実はレジャーランドの建設と、町の開発の話が水面下で進んでいた。町を守りたいクロは、狂気の行動に出るのだった…。
登場人物である“クロ”と“シロ”の人物像が印象的だった。
クロはスゲー現実的、他人との関わり持たず、信用しない。現代人っぽい感じ。
シロはスゲー純粋で、物事の本質を見ている。それ故、浮世離れした感はあるが、素直。
この2人は名前の通り、対照的な人物像で描かれている。
人間が本来持っているエゴを突き進むとどうなるのか、またそれを制御しているのは何?という問いの答えがあったように感じる。
僕らは生まれた時から、社会があり、法律があり、それなりに道徳(モラル)がある。
これが、人間に理性を考えさせる外部的な制約条件となっていると思う。
しかし、この映画の場所は無法地帯。つまり、外部的な制約条件が無い。
そういうところで人間が生きていくと?
クロが暴走したように少しづつ、だが確実に理性というものが欠如し、バランスが崩れていく。
しかし、シロという存在がいることでクロの暴走は止まる。
つまり、人間同士の関わり合い、コミュニケーションが理性を保たせ、エゴと理性とバランスを維持する要因の1つになるのではないかと思う。
近頃は親子、友人、ご近所、会社など、そういった枠の中でのコミュニケーションが不足していると言われて久しい。
コミュニケーション不足から、人は孤独感を覚え、精神バランスが崩れ、耐え切れず、犯罪や自殺といった行為に走るのではないだろうか。
人間はそんなに強くない、けど強がって生きるんだろうね。
もう少し、素直になってみよう。
最後に。
映画の中で好きなセリフを1つ紹介。
「クロの足りないネジ、シロが持ってる」
確かにそうかもしれない。
人はいつもどこかで、誰かが誰かを助け、助けられている。
その繰り返しで、人間も、世界も、社会も、バランスが保てている。
もう1つ。
自分のカラー(個性)とか言うけど、人のカラーも混ざってこそ自分のカラーとちゃう?
よき出会いを。
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